転職ガイド

公務員のための転職ガイド

このページでは、現役公務員・元公務員の方向けに転職活動の全体像をわかりやすくまとめました。転職を考え始めたばかりの方から、すでに行動している方まで、役立つ実践的な情報を網羅しています。

 

なぜ今、公務員からの転職が注目されているのか?

近年、公務員から民間企業へ転職する人が増えています。背景には、働き方や価値観の多様化、民間企業からのニーズの高まりなどがあります。

  • 安定だけでなく、成長や挑戦を求める人が増えている
  • 民間企業が「調整力・責任感」に期待する声が高まっている
  • 柔軟な働き方や年収アップを目指せる時代に

今や転職は「リスク」ではなく、「選択肢のひとつ」です。
公務員としての経験を活かして、新たなキャリアに挑戦する人が増えているのです。

 

転職活動のステップ

公務員として長く働いてきた方にとって、民間企業への転職は未知の世界かもしれません。ですが、正しい手順で準備を進めれば、納得のいくキャリアチェンジは十分に可能です。
ここでは、公務員からの転職活動をスムーズに進めるための基本的なステップをご紹介します。

Step 1. 転職の目的を明確にする

転職を決意した理由を言語化することが、成功の第一歩です。
「やりがいのある仕事に挑戦したい」「年収を上げたい」「柔軟な働き方をしたい」など、自分の価値観や優先順位を整理しましょう。

 

Step 2. 自己分析とキャリアの棚卸し

民間企業で求められるスキルと、自分の経験や強みがどう活かせるのかを整理します。

  • これまで担当した業務
  • 身についたスキル(調整力、計画力、対人力など)
  • 周囲から評価されたこと

を棚卸し、職務経歴書作成や面接で活用できるようにしておきましょう。

関連記事 ▶︎ 公務員の転職は「目的の明確化」が重要

 

Step 3. 市場情報を収集する

公務員経験を活かせる業界・職種は意外と多くあります。
転職サイトやエージェントを活用して求人情報を収集し、自分に合うキャリアパスを探りましょう。
また、業界研究や企業分析もこの段階で行っておくと、志望動機を具体化しやすくなります。

 

Step 4. 転職サイト・エージェントに登録

自主応募だけでなく、転職エージェントの活用も非常に効果的です。
求人紹介だけでなく、履歴書添削や面接対策などの支援も受けられます。
公務員からの転職支援に強いサービスを選ぶのがポイントです。

関連記事 ▶︎ 公務員向け|転職サイト・転職エージェントの使い方ガイド

 

Step 5. 応募書類を準備する

公務員独特の業務内容を、民間企業向けに「わかりやすく」「成果ベース」で言い換える必要があります。
職務経歴書はあなたの分身です。添削サービスやエージェントを活用して、ブラッシュアップしましょう。

関連記事 ▶︎ 公務員から民間へ転職する理由の例文|面接・書類で好印象を与えるコツ

 

Step 6. 面接対策を行う

公務員からの転職では「なぜ辞めるのか?」「なぜ民間企業で働きたいのか?」がよく問われます。
面接練習を重ねて、自分の言葉で納得感のある回答ができるように準備しましょう。
オンライン面接にも慣れておくと安心です。

関連記事 ▶︎ 公務員から民間転職の面接で聞かれることとは?質問例と回答のコツを徹底解説

 

Step 7. 内定・退職手続き

内定が出たら、現職の退職準備を進めましょう。退職希望日の1〜2ヶ月前には上司へ相談するのが一般的です。
引き継ぎ資料の作成や、周囲との調整も丁寧に行うことで、円満退職につながります。

 

Step 8. 新天地でのスタート

転職はゴールではなく新しいスタートです。
入社後のオンボーディングや早期活躍を見据え、必要なスキルアップも継続しましょう。

公務員からの転職は、民間の転職とは異なる視点や準備が求められます。
焦らず、段階を追って着実に進めることで、自分に合ったキャリアを切り拓くことができます。

まずは転職サイトや転職エージェントに登録して、一歩目を踏み出してみましょう

 

 

転職を成功させるためのポイント

転職活動をスムーズに進め、納得できる結果を得るためには、いくつかの重要なポイントがあります。
公務員からの転職を成功させるために、特に意識したい5つのコツをご紹介します。

  1. 転職の「軸」を明確にする
    自分は「何を実現したいのか」「何を大切にしたいのか」を明確にしましょう。
    軸が定まっていれば、企業選びや面接でブレずに話すことができます。
  2. 民間企業視点の「強み」を言語化する
    公務員経験で得たスキル(調整力、法令理解、責任感など)を、民間企業でどう活かせるかを具体的に説明できるようにしましょう。
  3. 複数の転職手段を併用する
    転職サイト・転職エージェント・自主応募など、1つに絞らずに複数を併用することで、より多くの選択肢と可能性が広がります。
  4. スキルアップを並行して進める
    英語・IT・ビジネススキルなど、実務に役立つ学習を始めておくことで、選考時のアピール材料にもなります。
    公務員は「勉強熱心さ」も評価されやすいポイントです。
  5. 情報収集と相談を怠らない
    民間と公務員の常識の違いを知るためにも、転職経験者の声を聞いたり、エージェントに相談したりすることが重要です。

これらのポイントを意識しながら行動することで、単なる「退職」ではなく、「次のキャリアへの前向きな一歩」として転職を成功させることができます。

 

おすすめの転職支援サービス(PR)

公務員のキャリアに理解のある転職エージェントや相談サービスを活用することで、転職成功率は大きく向上します。

以下は編集部が厳選するおすすめの転職支援サービス(サイト / エージェント)です。

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編集部からのひとこと
転職活動では、1つのサービスだけに頼るのはリスクが高いと言われています。
実際に民間の調査では、転職成功者の平均登録数は4〜5社という結果が出ており、5社以上を併用している人も珍しくありません。

  • 紹介される求人の幅が広がる
    └ サービスごとに取り扱う求人や非公開求人は異なります。
  • 担当アドバイザーとの相性を比較できる
    └ サポート内容やコミュニケーションスタイルも人によって差があります。
  • 得意とする業界・職種に違いがある
    └ ITに強い、事務職に強い、若手に強いなど、特徴を活かせます。
  • 複数の視点から自分の市場価値を把握できる
    └ アドバイス内容や提案ポジションから、客観的な自己分析が可能に。

特に公務員からの転職では、「自分の経験がどこで活きるのか」を明確にするためにも、まずは4〜5社以上に登録して比較検討することを強くおすすめします。

 

「辞めるべきか、残るべきか」悩んでいる方へ

転職は大きな決断です。迷った時は「情報不足」か「自己理解不足」のいずれかを深く自己分析してみると良いでしょう
焦らず、まずは小さく動きながら納得のいく選択を見つけていきましょう。

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山本 良 (Ryo YAMAMOTO)
大学卒業後、静岡市役所に入庁。廃棄物、福祉、産業振興行政に従事。業務の中で中小企業、スタートアップの経営者と関わる中で、自分は何者になりたいのかと意を決し民間企業へ転職。IT企業を経て、2025年よりシェアサイクルサービスを展開する企業に参画。公共政策部のメンバーとして従事する傍ら、自分と同じく悩める公務員のキャリアをサポートしたいと決意し、本メディアの編集長に就任。

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