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公務員から民間へ転職する理由の例文|面接・書類で好印象を与えるコツ

目次

公務員から民間へ転職する理由の例文|面接・書類で好印象を与えるコツ

「なぜ安定した公務員を辞めて民間へ?」と思われやすい転職理由。この記事では、公務員から民間企業へ転職を考える方向けに、説得力のある理由の伝え方と具体例文を解説します。

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なぜ「転職理由」が重要なのか?

公務員から民間企業へ転職する際、企業側が最も気にするのは「なぜ公務員を辞めるのか」「なぜうちの会社なのか」という点です。転職理由は、志望動機や自己PRと並んで非常に重要な要素となります。

一貫性のある理由を明確に説明できると、民間企業側も「納得感のあるキャリアチェンジ」としてポジティブに受け止めてくれます。

 

 

公務員から民間に転職する主な理由パターン

  • よりチャレンジングな環境に身を置きたい
  • スピード感のある業務に携わりたい
  • キャリアの幅を広げたい
  • 成果主義の環境で力を試したい
  • 自分のスキルをもっと活かせる場を求めている
  • 組織風土や働き方の違いへのギャップ
  • 地域貢献以外の社会課題にも取り組みたい

これらの理由は、単に「不満」ではなく「前向きな理由」として表現することが鍵です。

 

 

【例文】転職理由の具体例

例文1:キャリアの幅を広げたい

公務員として地域の課題に向き合う仕事にやりがいを感じてきましたが、今後はより幅広い事業領域に挑戦し、自身のスキルを多角的に伸ばしていきたいと考えるようになりました。御社のように社会課題に取り組みながらも、民間ならではのスピード感と裁量を持って業務を進められる環境に魅力を感じ、転職を決意いたしました。

例文2:スピード感・裁量のある環境を求めて

公務員として長く勤める中で、業務の安定性はある一方で意思決定のスピードや裁量の幅に物足りなさを感じるようになりました。民間企業での業務は、スピード感や成果主義の文化が根付いており、より自発的に成長できる環境だと感じています。

例文3:ITスキルやマーケティング知識を活かしたい

前職では広報や住民向けイベントの企画などに携わり、ウェブサイト運営やSNS発信なども行ってきました。こうした経験やITスキルを、より戦略的かつ実務的に活かせるフィールドに挑戦したいと考え、民間への転職を志望しています。

例文4:より直接的に社会課題に取り組みたい

公務員として間接的に地域課題に取り組んできましたが、今後はより事業ベースでのアプローチを通じて、実効性のある解決策に携わりたいと考えています。貴社が展開する●●事業には、その可能性を強く感じました。

例文5:成果を可視化しやすい仕事に挑戦したい

公務員の仕事は社会貢献度が高い一方で、成果が数字で見えにくく、評価制度も年功序列的でした。自分の成果が数値やプロジェクトの結果として可視化される環境で、自らの能力を試してみたいという思いが強まり、転職を考えるようになりました。

例文6:専門スキルを民間でもっと磨きたい

公務員として法律関連の調査や文書作成を長年行ってきましたが、この知識をより高度に専門化し、ビジネス領域で応用していきたいと考えるようになりました。今後は法務やコンプライアンス領域で、より実践的にスキルを深めたいと考え、転職を決意いたしました。

例文7:地域貢献の形を変えていきたい

地域振興に携わる中で、「行政の支援」から「事業を通じた地域課題解決」へと自分の関心が移っていきました。御社のように、地方発のソリューションを展開している企業にこそ、これまでの知見を活かせると感じています。

例文8:新規事業やベンチャー環境に興味がある

近年、スタートアップ支援業務に携わる中で、スピード感ある民間の現場に大きな刺激を受けました。自身もそうした挑戦の現場で、価値創造に直接関わってみたいという思いが強くなり、転職を決断いたしました。

例文9:長期的なキャリアビジョンに合致するため

今後10年、20年を見据えたときに、変化の激しい社会で柔軟にキャリアを築くためには、民間での実務経験とマネジメントスキルが必要だと感じました。早い段階での転身が、自分の将来像にとって最良の選択だと考えました。

例文10:デジタル分野での実績を拡張したい

自治体のデジタル化推進担当として、庁内システム刷新やデータ活用の支援を行ってきました。今後は、デジタル戦略を中心に据えた民間の現場で、より事業ドリブンなDX推進にチャレンジしたいと考えています。

例文11:働き方の柔軟性を求めて

育児との両立を意識する中で、働く場所や時間に柔軟性のある環境で、より自律的に成果を上げていく働き方を求めるようになりました。貴社のリモートワークやフレックス制度に強く魅力を感じ、応募いたしました。

例文12:国際業務やグローバルな視点で働きたい

前職では海外の自治体との交流事業に携わる機会もあり、国際的な視点の重要性を感じました。今後はグローバル市場をフィールドとする企業で、語学力や多文化理解を活かしたキャリアを築いていきたいと考えています。

例文13:制度や組織に縛られず成果を出せる環境へ

行政では組織横断的な提案やスピーディな実行に制約があると感じることもありました。民間企業では自らの提案がすぐに事業化・実装に結びつく点に魅力を感じています。もっと成果で評価される環境に身を置きたいと考えています。

例文14:若いうちに新しい経験を積みたい

20代という柔軟性の高い時期に、多様な業界や人と関わる経験を積むことで、より広い視野を持ちたいと考えました。変化の多い環境に身を置くことで、自身のポテンシャルを最大限に発揮できると感じています。

例文15:事業開発や経営に関わる仕事に進みたい

行政では企画立案の経験を積みましたが、実際の事業立ち上げや収支管理・成長戦略に関わる機会は限定的でした。将来的には経営に携わることを目指しており、その第一歩として民間企業での実務経験が必要だと判断しました。

 

 

【NG例】避けるべき転職理由

  • 「仕事がつまらなかった」「やりがいを感じない」などのネガティブな理由のみ
  • 「残業が嫌だった」など、制度や待遇面への不満をそのまま伝える
  • 「公務員が安泰じゃないと感じたから」といった漠然とした不安

これらは受け手に「この人もすぐに辞めるのでは?」という印象を与えてしまいます。ネガティブな事実がある場合でも、「だからこそ自分は前向きに次の環境を選んだ」という言い回しにしましょう。

 

 

面接・職務経歴書で転職理由を伝えるときのポイント

  • ポジティブに言い換える(例:「変化を求めて」→「成長の機会を求めて」)
  • 一貫性を持たせる(志望動機とズレないように)
  • 事実+背景+意志の構成を意識する
  • 具体的な経験に基づく言葉を使う

また、公務員ならではの業務内容やスキル(折衝力、法制度理解、調整力など)をしっかり棚卸しし、「民間でどう活かせるか」に言及すると説得力が増します。

 

 

公務員から民間へ転職した人の実例とその理由

実際に転職した方々のストーリーを紹介します。どんな背景から転職を決意し、どのようにアピールして民間企業へ進んだのか。キャリアアドバイザーとしての支援の工夫も含めてお届けします。

 


 

事例1:30代前半|市役所・情報政策課 → IT企業のカスタマーサクセス職

転職理由: 自治体の業務改善プロジェクトに携わる中で、民間でのDX支援に関心が高まり転職を志望。もっとスピード感ある環境で課題解決したいという動機。

転職先: SaaS系ITベンチャー企業(BtoB向けクラウドサービス)

 

キャリアアドバイザー
「行政経験=硬い印象」を払拭するため、顧客との対話力や庁内プロジェクトのファシリテーション実績を定量的に整理。ExcelやPowerPointの資料を一緒にブラッシュアップし、「自治体版カスタマーサクセス」としてのスキルを可視化しました。

おすすめサイト ▶︎ リモート/フレキシブル案件に強いエンジニア転職は【クラウドリンク】

 


 

事例2:40代前半|教育委員会・学校支援係 → 教育系スタートアップ(研修設計)

転職理由: 学校現場支援を通して感じた課題を、より柔軟な形で解決できる教育サービスを自ら作りたかった。教育に対する情熱はそのままに、より即応性のある施策を実行できる場を求めて転職。

転職先: 企業向け研修・EdTech事業会社

 

キャリアアドバイザー
「学校支援=現場感」の強みを強調するため、児童対応・教員サポート・保護者連携などの幅広い関係者対応力を整理。プロジェクトマネジメント経験を軸にし、サービス開発への応用可能性を企業に伝えました。

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事例3:20代後半|県庁・地域振興課 → 地方創生コンサル会社

転職理由: 地域イベントや企業誘致業務を通して、「地域の資源を活かして稼ぐ」ことへの興味が湧き、自ら地域ビジネスを支援する立場に移行したいと感じた。

転職先: 地域プロジェクト支援コンサル会社(公民連携事業)

 

キャリアアドバイザー
官民連携の交渉経験、自治体ならではの利害調整スキルに注目。あえて「行政出身者ならではの視座」を強みに転換し、官→民ではなく「両者をつなぐ架け橋」としての役割を企業側に提案。

おすすめサイト ▶︎ よりスキルを高められる最先端の環境への転職なら【アカリクキャリア】

 


 

事例4:30代後半|税務署職員 → Fintech企業の内部監査・コンプライアンス職

転職理由: 法制度への知見や監査対応スキルを、より柔軟でスピーディな企業環境で活かしたいと考えた。公的な調査・監査経験を、事業側の予防的対応に活かす転換を目指した。

転職先: 上場準備中のFintech企業

キャリアアドバイザー
法令順守対応や外部対応(税理士・弁護士連携)といった職務の具体を棚卸しし、IPOフェーズの企業に求められる「内部統制構築力」と結び付けて提案。業界未経験ながらも信頼性の高さを評価され内定。

おすすめサイト ▶︎ 40~50代のIT人材向け転職支援【エイジレスエージェント】

 


 

事例5:20代後半|消防署職員 → 医療系スタートアップのCS(カスタマーサポート)職

転職理由: 人命救助という責任ある仕事から一転、もっと日常的に人の役に立つ仕事に就きたいと感じるようになった。過酷な現場経験を通して、寄り添う姿勢や冷静な対応を他のフィールドで活かしたかった。

転職先: 医療従事者向けSaaSベンチャー

 

キャリアアドバイザー
救急現場での対応力を「ストレス耐性」「トラブル対応力」に変換。面接では、クレーム処理・顧客相談への応用可能性をロールプレイ形式で企業に体験してもらい、高評価に繋がりました。

おすすめサイト ▶︎ リクルートエージェント

 


 

事例6:50代|市役所・政策企画部門 → 地方銀行グループのシンクタンク

転職理由: 長年行政計画や人口動態分析に携わってきたが、民間の立場で地域経済に関わる視点を持ちたいと考えた。定年を待つのではなく、今の経験をダイレクトに活かせる環境で地域に貢献したいと思った。

転職先: 地方銀行グループの調査・政策提言機関

 

キャリアアドバイザー
年齢による不安を払拭するため、これまでの政策提言や事業立案レポートを資料として精査し、「再現性のある専門性」と「地域行政との人脈」を可視化。年齢ではなく「戦略的即戦力」として訴求しました。

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上記のように、公務員の経歴は「一般企業には通じないのでは」と不安視されがちですが、適切な棚卸しとポジティブな変換によって、民間企業でも通用する説得力ある職務経歴に転換することが可能です。

 

 

まとめ:転職理由は「ポジティブな動機+明確なビジョン」で伝える

公務員から民間企業への転職は珍しくなくなってきていますが、「転職理由」の伝え方ひとつで印象は大きく変わります。

ぜひ、この記事の例文や考え方を参考に、自分らしい理由を組み立ててください。